定年退官自衛官、車屋さんに就職 (16弾目)

ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ

 9月3日土曜日。今日は磨きの訓練をうけた。

 高価な機械なので壊したらいけないと少々緊張するが、「だいじょぶだいじょぶ失敗したら塗装が剥げるだけ。」と社長が笑う。

笑いごっちゃねえ。磨くのおれのクラリスじゃん。俺の車じゃん。練習相手は登録も終わってない自分の車じゃん。

 しかしながら社長の命ずる訓練なのだから頑張らないと。。。。と、気合入れるが複雑な気分。あくまでも仕事として自分の車を磨かないといけないので、そこに楽しさは全くない。真剣に基本を学ばないとこの先戦力になれない。てか数分後には数年先も戦力外だということを思い知る。「磨き」は経験を積み重ねた職人技だった。

 開始2分もしないうちに手がぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶになってきた。ダブルアクションはただ回っているのではなく楕円ティックに回っているらしい。だからギアアクションとかいうのだね。ぶぶぶぶぶ・・・さ。

 社長も牧野さんも手伝ってくれて3人でクラリスを磨く。最初はかるー-くだね。とか言ってた社長が本気だし始めた。牧野さんなんかボンネットは本気出さないととか言ってるし。この二人、次元の違う人。何時間もあのぶぶぶぶぶぶぶぶぶ回してるんだぜ?LED当てて髪の毛より細い傷けしてるんだぜ?りかいふのー。

 でもクラリスぴかぴかでうれしい。

塗装はげたらどーすんだよ

社長たちが自分が磨いた後の傷を見つけて盛り上がってる。そんなミクロな傷、自分ぢゃ老眼鏡かけたってみえねーよ。

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