定年退官自衛官、車屋さんに就職 (164弾目)

約37年ぶりに「靴下の穴」

 自衛官は特定の職種を除きほとんどの隊員がブーツを履く。「戦闘靴(せんとうか)」、「半長靴(はんちょうか)」とかいう。そのへんどうでもいい。昔の半長靴は革製で鋼鉄のように硬かった。なので保革油などを使ってすこしでも柔らかくする。そして履きまくる。そのうちいい感じに柔くなって足に馴染むのだが、そこまで来るのにくるぶしやかかとの皮がむけることが多い。自分の場合は100%むけた。そして強くなった。今の戦闘靴、半長靴は主に皮とナイロンで最初っから歩ける。少しだけ通気性もいい。だが、やはりブーツなので厚めの靴下を履かないと足が痛い。なので大半の隊員は私物の「行軍用靴下」とかつま先とかかかとが補強されている靴下を買う。自分もそう。薄くなったら破棄していた。

 靴に泥がつかない仕事になったので安全靴を履くようになった。先っちょに鉄はいっているやつ。なので靴下も市販のやつ。

で、こうなった。↓

 約37年ぶりに靴下に穴があいた。突然の解放感。

 あまりにもびっくりして会社の皆様に報告。たまたまタイヤ交換に訪れた仲良しのお客様にも報告。請求書見せる前に靴下の穴を見せる。

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