定年退官自衛官、車屋さんに就職 (147弾目)

クラウンさん出発

 今日、うちの看板息子「クラウンさん」がオーナーさんのところへ行きました。無口できれい好きなクラウンさん。たまに話すと、「ああ、走りたい。sportsモードで走りたい。」と国道の車を見てつぶやいていた。

 社長が大切に保管していたフロントリップスポイラーとRSRの車高調を装着したクラウンさん。オーナーさんからガラスコーティングとグラビテックス(下回り塗装)のご依頼を受け、こんなにピカピカです。しかしながら納車前の最終点検では、社長に多くのご指摘を頂き、初心に帰ってしっかり仕事しようと心に決めた矢先にずっこけるおれ。ぽちぽち物忘れが出てくるおれ。

 ご夫婦に初めてお会いした時からクラウンさんが「おれのオーナーさん、あのご夫婦がいいな。大切にしてくれる気がする。」と言ってました。「故障しないようにがんばるからさぁ、契約決めてくれよ。」といつもはスンとしているくせにずいぶん真剣に言うので笑ってやりました。ご契約を頂いたのですが、まだかまだかとクラウンさんがうるさかったので3日間ほど契約のことを秘密にしておきました。なので出勤するたびに「おおおおーい!決まった?ねえ決まった?」と大騒ぎしてました。

 うちのクラリスとも仲が良かったので少し寂しくなりますが、「本当にすばらしいオーナーさんに出会えてよかった。今までありがとうな。元気でな。」とクラウンさんがいうので泣きそうになりました。

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