定年退官自衛官、車屋さんに就職 (148弾目)

野良猫が

 家の玄関横に野良猫がいた。白黒の。二男が発見した時、もう一匹逃げていく猫を確認したようだ。ガリガリに痩せていて眼光が猫ぢゃないやつれた感じの白黒。

 自分の自宅周辺には数匹の猫が確認されている。こいつら、うちの舗装工事で砂利地盤むきだしのときウンチしまくっていたやつらに違いない。

 翌日の朝も玄関横にうずくまっている白黒を確認した。同じ位置だ。まさか動いてないのか。結局夜まで同じ場所にいた。

 気になってどうしようもないので話しかけた。「腹減ってるのか?名前は?」

 聞くと彼の名前は「ネコタ」という。西側の町から流れてきたようだ。食料を探すも困難を極め、この町の野良猫組織に追われて逃げてきたということだ。逃げ疲れ、空腹も極まって動けなくなった場所がうちの玄関横のちょっとした「くぼみ」だそうだ。野良猫に餌をあげるという行為は賛否両論。すごく悩んだ。

で、こうなった。↓

 もちろんネコタさん本人に確認してから。「うちにくるか?」と聞いたところ「もう動けないんだ。世話になっていいだろうか。」と言うので家に入ってもらった。先住猫たちのご飯と、水、トイレを用意して一部区域を開放。自由にしてもらった。ネコタさんはガブガブとご飯を食べて、あとはぐってりしてた。「まずは病院行こうな」というと嫌そうな顔をした。

 階段の中間付近に落ち着いた。タオルとか嫌みたいだ。

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